瑠璃色ブログ

生きる意味

「アイ」を知る

喜多川 泰 著 「ソバニイルヨ」より

なぜ人は、人を平気で傷つけられるのか?それは「アイ」が足りないから。

「アイ」は誰もが最初は持っていない。生きていく中で経験して学ぶもの。

「アイ」を知れば、自然と「自分だけ」という考えはなくなる。

いじめも、いじめられている人が「アイ」を知れば、時間はかかるが、その周りから傷つけようとする人は減っていく。逆に、「アイ」を知らなければどんどん増える。

 

他の人が自分の気持ちをわかろうとしてくれずにイライラしたり、物事が思うように進まなくてイライラするのは、その人に自分の基準を当てはめた行動を期待しているから。でもそれは、会う人会う人が、自分の望み通りの行動をとってくれて初めて「いい一日」になるということで、自分によって決まるわけではない。

ところが、最初から人に期待しないで過ごすと、自分によって「いい一日」を送ることができることに気づく。

 

自分の好きを、他の人の価値観につぶされるな。

これをやったら人からどういわれるか、こんなことを言ったら人がどう思うか。。。

そんなことを気にしてばかりで、自分の人生でやりたいこともやらずに、言いたいことも言わずに人生を終えていく人がたくさんいる。すごくもったいない。

たった一度だけの人生。他の誰かの価値観に合わせることに費やすのではなく、自分の価値観にもっと正直に生きるべき。

 

やらなきゃいけないこと(必要最低限)を超えたところに、何もかもがあるのに、その手前でやめてしまうのはもったいない。勉強も仕事も、ただやるだけでは意味がない。与えられた時間は皆同じ。勉強も仕事も「どうやるか」により、「消費」、「浪費」、「投資(=将来の財産)」のいずれかになる。必要最低限を超えようとした時間だけが「投資」になる。どうせやるなら、必要最低限を超えないと損。

 

「アイ」を知るとは、「哀」を知ること。

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勉強をする気になれなかったり、友人関係もとつぜん崩れたり、家族との関係もぎこちなかったりと、様々なことが起こる高校生時代。研究者の父親が3か月の出張に飛び立つ前に作って、息子の部屋に残した不細工なロボット「ユージー」。そのロボットと向き合うことで、強さ、優しさ、学ぶことの意味、などに気づいていく物語。

 

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